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【終了】紛争解決セミナー 「仲裁人は語る-仲裁人の選任から仲裁判断までに生起する諸問題-」(無料)(2024年1月19日)(登録者数311人)
本セミナーは2024年1月1日に終了いたしました。
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仲裁は、訴訟及び調停と並ぶ紛争解決方法であり、我が国においても一定の存在感がありますが、現在もなお活発に利用されているとはいえない状況にあります。その大きな原因の一つは、我が国の経済・司法の実務を担う方々に仲裁手続に対する関心が薄く、その実際についての知識が浸透していないところにあると思われます。
本セミナーでは、仲裁の申立てから終了までの仲裁手続が進展する時系列に沿って、その利用者(当事者本人又はその代理人となる弁護士)及び仲裁人(仲裁人候補者を含む。)という仲裁手続のプレイヤーが各手続段階においてすべき行為につき、実際にしばしば発生する主要な具体的問題を検討し、現在の仲裁手続の全体像を展望します。
本セミナーは日本商事仲裁協会の主催、日本弁護士連合会、日本仲裁人協会、日本貿易振興機構(JETRO)の後援にて実施いたします。
- 日時
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2024年1月19日(金)午後2時から3時半
- 配信方法・場所
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Zoom を使用したオンラインセミナー(ライブ配信)
- 講師
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・田中豊(大江・田中・大宅法律事務所弁護士)
1975年裁判官任官、司法研修所教官(民事裁判担当)、最高裁判所調査官(民事事件担当)等を経て、1996年退官し弁護士登録。2004年~2014年慶應義塾大学法科大学院教授。2008年以降全国銀行協会あっせん委員会委員長。これまでにJCAA及び国土交通省中央建設工事紛争審査会の仲裁における仲裁人の経験、ICCの仲裁における専門家証人の経験多数。
・山本和彦(仲裁・調停担当執行理事)
専門は、民事訴訟法・倒産法・仲裁法。一橋大学大学院法学研究科教授。日本スポーツ仲裁機構長。
- 受講料
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無料
- 定員
- 500名(但し、事前登録制)
- プログラム
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I. 田中豊弁護士によるご講演
【はじめに】
JCAA商事仲裁規則による仲裁手続を念頭に置き、仲裁におけるプレイヤー(仲裁人、仲裁人補助者、当事者本人、当事者代理人、事実証人、専門家証人(鑑定人)等)の果たすべき役割と責務とを検討する。
1 仲裁手続の開始-訴訟との異同を中心に
⑴ 仲裁申立書、答弁書・反対請求申立書・相殺の抗弁
⑵ 紛争の迅速解決
2 仲裁人の選任
⑴ 仲裁人の数に関する合意(1人とするか3人とするか)
⑵ 仲裁人の公正性・独立性
最3小決平成29・12・12民集71巻10号2106頁
⑶ 仲裁人としての適性と能力
⑷ 仲裁人補助者の利用
3 仲裁の審理手続
⑴ 審理予定表の作成
⑵ 争点整理をした付託事項書の作成
⑶ 仲裁廷による文書提出命令
⑷ 仲裁廷による証人、専門家証人(鑑定人)の採否
⑸ 審問期日
4 仲裁における和解の扱い
⑴ 調停
⑵ 和解仲裁判断という出口
5 仲裁判断
⑴ 仲裁判断の時期と遅延防止策
⑵ 仲裁判断の効力
⑶ 仲裁判断の終局性
東京地判平成16・1・26判時1847号123頁
【おわりに】
II. JCAA仲裁について
III.質疑応答
お問い合わせ
一般社団法人日本商事仲裁協会 広報部
TEL :03-5280-5181 Mail:webinar@jcaa.or.jp